このプロジェクトを通じて理屈やデータだけでは分からないことがあると学びました。お客様の想いに真摯に向きあうことは当たり前。その上で、自分たちのできる範囲でお応えするのではなく、お客様の要望をさらに超える商品をつくることこそ、関西酵素らしさなんだ。そう改めて気づいたプロジェクトでもありました。期待して任せてくださっているお客様の期待を超え続ける。そのために、私たちの挑戦は続きます。
ホット(温かい)、クール(冷たい)の感覚は、それが触れる人の肌の水分量などが大きく関わってきます。そして今回の商品ではホットかつクールの幅がとても重要。サンプルのベースそのものを変えて温感の成分を多くしてホットをあげる。一方で冷感をあげると、メントールのツーンとする匂いがしてしまって女性の方は気になる。実際にご使用になれる女性のエンドユーザーの視点に立って、受け入れてもらえるギリギリの匂いを攻めました。
え、嘘でしょう?!絶対に感じますよ。思わず営業に問いかけました。ちょうど営業がお客様のところに行くという話を聞いたので、それであれば同行させてももらいたい。直接にお客様と話をさせて欲しいと依頼しました。実際にお客様にお会いして驚いたのは、「この商品に対する開発の人の気持ちやこだわりはどこなのか?」「大切にしていることは?」と開発が何を考え、何を大切にして作っているのかをとても深く知ろうとして頂きました。こんなにもモノづくりについて真摯に向き合われているのだと気づき、私ももっと真摯に開発に取り組まねばと気づきました。
女性向けに開発するにあたり、これまで重視していたスクラブのゴリゴリ感や刺激はむしろ減らさないといけない。滑らかに。低刺激に。滑らかさを追求する一方で数多く存在する女性向け競合商品との差別化をどうするか。わたしたち関西酵素の経験とノウハウで差別化するポイントを検討しました。そこで思いついたのがホットとクールの共存。最初塗ったときは暖かく、洗い流し後にはちゃんと冷たいと感じる、そんなパックがあれば新しいのではないかと考えたのです。そうして作ったサンプル。会心の出来だと思いました。営業に託しお客様にご提出。しかし、お客様から頂いた言葉は「ホットもクールも感じない」でした。
ホットの毛穴パックの検討をしてほしいという案件が、営業・企画からきたのがはじまりでした。第一弾のサンプルはメンズ向けということでスクラブをおもいっきり足して、しっかり汚れが取れていることを触覚でもゴリゴリ実感してもらえるよう開発をしていました。ところが、、、。メンズ用の鼻用パックは世の中的にも少なく、本当にマーケットがあるのか。ニーズがあるのか。検討の結果、女性向けに再検討することになったのです。ここから私の戦いは始まりました。
ホット&クールジェルで毛穴汚れ根こそぎ溶かし出すシュガースクラブ開発プロジェクト。じんわり温感の後、洗い流すとひんやりした気持ち良さが特徴です。
2017年新卒入社/技術系総合職/福岡出身/入社1年目で開発を担当。現在では薬事(化粧品づくりにおける法律や規制のチェック)、知的財産(特許と商標に関する業務全般)、お客様相談室、海外輸出に関わる業務を行う。法務もできて、開発もできる人材になるべく、日々奮闘中。オフは旅行を楽しむ。アクセスのいい福岡空港から全国各地へ。隠れ家や絶景が好き。